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二十四節気とは ~ 茶道の知識

2016/01/13

二十四節気とは ~ 茶道の知識


和の文化・茶道では、立春、秋分、冬至など、四季をさらに細かに分けた二十四節気を生活のひとつの節目ととらえて、四季の移り変わりを大切にしてきました。


一年を季節によって分けると、春・夏・秋・冬という四季ですが、節分を基準に一年を二十四等分し、その分割点「節気」を含む日に季節をあらわす名称をつけたものが、「二十四節気」です。



現在も、生活の中に根付いている二十四節気が生れたのは中国です。

かつては暦がカレンダーの役割をしていましたが、暦と実際の季節にはずれがあり、農業が中心であった当時の人々を悩ましていました。

そこで、中国で二十四節気が考えだされ、中国・百済の時代に日本でも取り入られ、農民の種まきや収穫時期などを知るすべとして、利用されました。


二十四節気の「節気」とは、太陽が天球を一年かかって回る道・黄道を二十四等分したもので、一節気は十五日となり、さらに各節気を五日ごとに成分して「一候」となります。

すなわち、三候で一節気となり、一年は七十二候となります。また、二十四節気の考え方では、一年を十二の節月に分け、その前半を「節」、後半を「中」とします。

つまり、一年には十二の節と、十二の中があり、これを合計して二十四節気となります。


二十四節気は、現代人には馴染みがないようにも感じますが、実は普段の生活と密接な関係にあります。

テレビのニュースなどで、立春のころに「暦の上では春ですが、風はまだ冷たく…」といった時候の挨拶で用いられたり、夏の猛暑の挨拶状には「暑中見舞」、立秋以後には「残暑見舞」といったことなど、意外と日常生活のあらゆる場面で、二十四節気と接しています。

先人の知恵である二十四節気を知ることによって、日本人としての季節の移り変わりを感じることができます。

 


二十四節気表

【春】

節気     名称

正月節  立春(二月四日頃)…節分の翌日。春のはじまり。

正月中    雨水(二月十九日頃)…地が潤う。

二月節    啓蟄(三月六日頃)…冬ごもりの虫が這い出てくる。

二月中    春分(三月二十一日頃)…昼夜の長さがほぼ同じ。冬の気が去りはじめる。

三月節    清明(四月五日頃)…天地清明。

三月中    穀雨(四月二十一日頃)…穀物を育てる春雨が降る。


【夏】

節気     名称

四月節    立夏(五月六日頃)…夏のはじめ。

四月中    小満(五月二十一日頃)…万物が育ち満る。

五月節    芒種(六月六日頃)…麦を刈り、稲を植える時期。

五月中    夏至(六月二十二日頃)…昼が最も長く、夜が最も短い。

六月節    小暑(七月八日頃)…暑気に入る。

六月中    大暑(七月二十三日頃)…暑さが最も厳しい。


【秋】

節気     名称

七月節    立秋(八月八日頃)…秋のはじめ。

七月中    処暑(八月二十四日頃)…暑さが弱まってくる。

八月節    白露(九月八日頃)…秋の気配が強まる。

八月中      秋分(九月二十三日頃)…昼夜の長さが同じ。次第に夜が長くなる。

九月節    寒露(十月八日頃)…冷たい秋の露。

九月中    霜降(十月二十四日頃)…霜が降りる。


【冬】

節気     名称

十月節    立冬(十一月八日頃)…冬のはじまり。

十月中    小雪(十一月二十三日頃)…初雪が降る。

十一月節 大雪(十二月八日頃)…雪が積もる。

十一月中 冬至(十二月二十二日頃)…昼が最も短い。

十二月節 小寒(一月五日頃)…寒さが厳しくなる。

十二月中 大寒(一月二十日頃)…寒さが最も厳しい。



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