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台子・長板の扱い方 ~ 茶道の知識

2016/08/08

台子・長板の扱い方 ~ 茶道の知識


台子の扱い方


台子は、書院・広間で使われていた棚物のひとつで、風炉や釜、水指、杓立などを荘り、点前を行います。


台子には、真塗の真台子、竹台子、高麗台子などがあり、風炉・炉ともに使えるものと、炉だけに用いられるものがあります。

いずれも格式あるもので、初点(はつだて・一年の最初に炉に釜をかけ、茶事を行なうこと)など、多くは改まった席で用いられます。


台子荘(だいすかざり)


水指・杓立・建水・蓋置を同じ材質で一式揃えたものを「皆具」といいます。 唐銅でつくられたものが真、陶磁器でつくられたものは草の扱いとなります。


風炉の場合

風炉の場合は、長板に風炉・釜・水指・杓立・柄杓、飾り火箸・建水・蓋置を荘るのを原則とします。

風炉釜と水指は地板中央を二分して左右に置き、前後は地板中央に置きます。ほぼ地板中央に杓立、その手前に蓋置を仕組んだ建水を置きます。

杓立には、柄杓の合(ごう)を手前に向けて荘り、飾り火箸を向こうへ差し入れます。これを「総荘り」と称します。

濃茶点前の場合、薄茶器は天板の中央に、茶入は水差正面の畳の上に荘ります。通常は、真台子には皆具を用います。


炉の場合

炉のときは、風炉・釜をはずし、水指・杓立・柄杓、飾り火箸・建水・蓋置で総荘りとなります。 地板中央を二分して左右に水指と杓立・建水を置きます。風炉の場合と同様、杓立には差通しを前に、飾り火箸を向こうへ立て、建水に中には蓋置を仕組みます。

薄茶器を天板の中央に荘るのも風炉と同様です。 濃茶点前の場合、茶入は台子の前中央の畳の上に荘ります。なお、炉の場合は、通常は、真台子には皆具を用います。



長板の扱い方


長板は、棚物の一種とされ、荘り付け、点前ともに台子に準じます。流儀にもよりますが、風炉用と炉用に分けられます。


風炉の場合

長板に風炉・釜・水指・杓立(差通しの柄杓・飾り火箸)・建水・蓋置の五具を置き合わせます。薄茶器は水指正面の畳の上に荘ります。


炉の場合

風炉・釜をはずし、水指・杓立・建水・蓋置を荘り付けます。炉で水指だけを荘る一つ置にする場合は、水指は大きめの方が引き立ちます。薄茶器は長板の前中央の畳の上に荘ります。


※茶道の作法は、流儀によって異なりますが、ここでは裏千家の作法をもとに教本などに沿って紹介しています。