茶道具高価買取のコツ~花入
茶道具高価買取のコツ~花入
花入の種類と形状
茶花を生ける花器「花入」は、茶道の世界において、掛物と同様に非常に大切とされています。
唐銅などの金属製の花入、利休による創作に始まった竹の花入、籠の花入、やきものの花入など、材質も広範囲にわたり、同じ材質でも形状と意匠も多彩で、拝見の楽しみは尽きることがありません。
金属製の花入
花入はもともと漢・周(中国)の時代から唐銅でつくられたものに始まったものです。金属製の花入でも最も多く用いられている素材が唐銅、次いで砂張、金紫銅、青銅などがあります。
金属製の花入の形状…鶴首、桃底、曽呂利、下蕪、角木、杵、経筒、薄端、月、舟など
竹の花入
竹花入は、茶杓とともに茶人の創作によるものです。紹鴎、利休らによって、茶の侘び、寂びが強調されるようになってから、それにふさわしいものとして取り上げられ、金属製ややきものの花入に代わって、広く用いられるようになりました。
竹の花入の形状…尺八、御酒筒、送り筒、一重切、獅子口、円窓切、鷽切、歌花筒、置筒、三徳、太鼓舟など
籠の花入
竹や籐、籐蔓などを編んだものの総称が籠花入です。籠花入は唐物籠、和物籠の二つに大別され、軽快で涼しげな姿から風炉の季節によく用いられます。
籠の花入の種類…唐物籠、宗全籠、唐人籠、蝉籠、加茂川籠、虫籠、時雨籠、末広籠など
やきものの花入
磁器
磁器の花入の多くは、銅器の写しとしてつくられているので、形状はそれを踏襲しています。青磁、砧青磁、飛青磁、天龍寺青磁、高砂、染付、芙蓉手、彩磁、白磁、祥瑞などがあります。
陶器
陶器の花入は土もので、唐物(絵高麗、雲鶴、三島、井戸、南蛮、安南、絞手)、国焼(備前、伊賀、火襷、信楽、唐津)、京焼(仁清)、御庭焼、楽焼などがあります。
やきものの花入の種類…中蕪、筍、算木、砧、舟虫、旅枕、鰐口、粽、阿波筒など
その他、瓢の花入があります。自然の形を活かした瓢の花入の形状はそれぞれ個性があり、非常に侘びた花入の一つとされ、茶人から好まれています。
花入~茶道具高価買取のコツ
花入に限らず、茶道具は「お茶会用」と「お稽古、練習用」に分けられ、高価買取が期待できるものは、茶道具の伝来や作家ものであるかといったことが買取査定の基準となります。
お茶会用に使われる花入には、共箱に伝来を記した書付や作家本人直筆の箱書きがあることが多く、共箱の素材も桐や黒塗りの箱に入っており、こういった茶道具は高価買取の可能性が高いといえます。
共箱の素材も見分ける判断材料のひとつとなり、花入に限りませんが、練習用の茶道具は、杉の箱や紙の箱に入っていることが多くみられます。
茶道具買取を希望されるお客様にとっては、少しでも高く買取ってくれる買取店を利用したいと思いますが、実際のところ、高価買取と謳っていても、買取業者によっては買取金額にも大きく差がでます。
茶道具買取店を選ぶなら、信頼できる目利きの鑑定士・査定士がいる買取業者を選ぶことが高価買取のポイントです。経験豊富で信頼のできる査定士でなければ、正当な評価・買取査定を行なうことができません。
いわの美術では、茶道具買取経験豊富な、他店にはない専門知識を有する鑑定士が常籍し、買取査定を致しております。
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家元の書付のある共箱付の花入、作家物、箱書きのある花入など高価買取にて対応致します。
高価買取の期待できる茶道具~花入
表千家、裏千家、武者小路千家、遠州流、藪内流、宗流、江戸千家、宗箇流などの箱書のある花入や、家元の書付・宗匠の花押がある茶道具、重要無形文化財保持者(人間国宝)、千家十職、有名作家の花入は高価買取の可能性の高いお品物です。
高価買取の期待できる花入の例
吉羽與兵衛 鶴首花入
楽吉左衛門 花入
永楽妙全 仁清写花入
永楽善五郎 交趾鶴首花入
前田竹房斎 竹編籠花入
鵬雲斎や大徳寺立花大亀の箱書のある花入
三代徳田八十吉 碧明釉花入
西川楳玄 竹置花入
北大路魯山人備前花入
加藤卓男 三彩瓜形手付花入
河井寛次郎 鉄釉花入 など