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抹茶の点て方 ~ 茶道の知識

2015/11/23

抹茶の点て方 ~ 茶道の知識


抹茶には多くの栄養成分が含まれています。最近は、お茶を嗜まれる方以外も、抹茶が人間の健康や美容にも役立つとして、お抹茶を点てて日常生活に取り入れる方も増えているそうです。今回は、抹茶・お茶の点て方、入れ方についてご案内します。

 

抹茶を点てるのに必要なもの ~ 茶道の知識


抹茶を点てるのに必要なものは、抹茶、茶筅、茶碗、この3点です。 茶杓や棗、柄杓や茶巾があれば、お茶のお稽古に近い形となりますが、ご自宅で気軽にお茶を点てて楽しむなら、抹茶を掬うものや茶碗を拭くもの、ポットなどで代用して使うことができます。

 

抹茶の準備・量 ~ 茶道の知識


抹茶は購入したそのままを使うのではなく、まずは封を切ったら、ふるってから使います。ふるう際は、目の粗いものでさらりとふるって、茶の塊をとることに重きをおきましょう。あまり目の細かいものでふるうと抹茶の風合いが落ちてしまいます。ふるった抹茶は別の容器に入れて用います。お点前では、ふるった茶を茶器に移し入れ、薄茶の場合は、棗などを用いることが多いでしょう。 そして、茶杓を用いて、茶を掬います。薄茶を点てる時には、通常2杓掬います。掬い方により、多少量の違いがありますが、1.2g~1.7gが適量とされています。



茶を掬う ~ 茶道の知識


お点前では、ふるった茶を棗など茶器などに移し入れますが、棗などに掃いたお茶の姿も見どころのひとつですので、その形の美しさを崩さないように、茶杓で掬います。 ご自宅で棗などがない場合は、抹茶を飾って入れた容器から掬っても構いませんが、抹茶をあけた缶からそのままというのは、趣に書けますので、できたら、何かに移し替えた方がよいでしょう。



お湯の温度 ~ 茶道の知識


抹茶を点てる時のお湯の適温は70~80度とされています。お点前で茶の湯釜で湯を沸かし、ぐらぐらと沸いている場合は90~92度で、一杓水を差してからお茶を点てるので、5度前後下がります。柄杓で汲んで、釜から茶碗にお湯を運ぶ間に、さらに5~10度下がります。 抹茶が点て終わる頃には、50~60度になるといわれていますが、季節や好みより多少変化します。 鉄瓶やポットでお湯を沸かす場合は、少し温度が高くなりますので、温度調整が少し必要となります。



お湯の量 ~ 茶道の知識


薄茶の一人分の抹茶の量に対し、通常はお湯を40~60ccくらい入れます。点前では柄杓で湯を入れます。柄杓を使えば、茶碗を覗かなくても、傾け方で茶碗に注いだお湯の量をおおよそ知ることができます。 お湯の量はさほど神経質に計る必要はなく、濃いめの抹茶が好きとか、薄目の方が好みだとか、それぞれの好みにあわせて、点前をして点てる時に客の好みを考えて点てるのがもてなしのひとつです。



茶筅の持ち方 ~ 茶道の知識


茶筅にも正面があり、糸の綴じ目が背面になります。茶筅を持つ時は、綴じ糸が手にかからないように、茶筅の正面に親指を当てて、綴じ目の側には人差し指以下の三つ指を揃えて当てるようにします。 抹茶を点てる時に茶筅を持つには、軽く右手の指を曲げ、中指の第一関節の辺りに茶筅の柄を当て、上を親指の腹を押えます。人差し指は軽く伸ばして、中指に添えます。



抹茶を点ててみる ~ 茶道の知識


ここまで準備が整ったら、いよいよお抹茶を点てます。茶碗に抹茶を入れ、湯を入れたら、手早く茶筅を使ってかき混ぜます。

泡立てるようにして、くるくる茶筅をくるくる回してはお茶は点ちませんので、「前後」に手際よく茶筅を振るようにします。


1.茶筅の先を茶碗の底に軽く当て、粉と湯を馴染ませるため、小さく2、3振りします。

2.茶筅を少し浮かせ、大きく7、8振りします。この時あまり茶筅に力を入れすぎると、泡が大きくなるので、軽く動かすようにするとよいそうです。

3.茶筅の方向を変えて小さく動かし、表面を整えます。

4.最後に大きく「の」の字を書くようにして茶筅を傾けたまま中央で茶筅の表面から離すとお茶が点ちます。

茶筅を振る数があまり多くなりすぎないように注意し、抹茶の表面が、クリームのようにキメが細かく泡立てば、出来上がりです。



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