各務周海の茶道具買取ります
各務周海の茶道具買取ります
いわの美術では各務周海の茶道具買取りに力をいれています。
各務周海は岐阜県恵郡市に1941年に生まれ1963年各務周海22歳の時に駒沢大学仏教学部を卒業しました。
その3年後の1966年には岐阜県陶磁試験場研究生課程を終了して1968年27歳の時に幸兵窯で修行後五代加藤幸兵衛に弟子入りします。
翌年には半地下式窖窯の恵那窯を岐阜県恵郡市に造りあげついに独立を果たし、そんな日々の努力が報われ、1979年に恵郡地方産出の原料の研究結果により卓越技能賞を受賞しました。
各務周海の作品の特徴は黄瀬戸焼の中でも造るのが難しいとされる油揚手と言われる技法で造られていて油揚手の技法は他の作家などが挑戦したものの納得のいく作品が作れずにいましたが、そんな中各務周海は油揚手の技法で様々な作品を創りだした事から黄瀬戸焼で各務周海の実力に並ぶ者はいないとまで言われています。
そんな釉薬でも注目されている各務周海ですが、轆轤(ろくろ)でも卓越した技術力を発揮していて、その才能はとても素晴らしいと評価されています。作品は骨太ですが力が入っているようには見えず、束縛から開放された自由な形の作品が多く存在します。
黄瀬戸の茶道具買取ります
各務周海が主に作っていたのは黄瀬戸焼の作品です。
一般的な黄瀬戸はテカテカ光っている物や、淡い色合いの黄瀬戸や、立体感のない作品が多く存在していて、その原因は灰をベースにした釉薬からでは独特の黄色が発色できなかった事が原因でした。
しかし各務周海は油揚手と言う肌質と釉薬の絶妙なグラデーションで立体感を出し、釉薬の焦げや濃緑色の発色のタンパンでの色彩で作られた作品が多いです。
油揚手、タンパン抜け、焦げと言う三拍子揃った各務周海の黄瀬戸は再現が非常に難しかったため陶工泣かせと言われる程で加藤唐九郎や北大路魯山人なども黄瀬戸の油揚手の技法に挑戦しましたが納得いく作品は作れなかったと言われています。
ちなみに黄瀬戸とは美濃焼の一種で桃山時代に焼かれ始めた陶磁器になります。
黄瀬戸は文字通り黄釉のかかった瀬戸焼という意味で
中世では瀬戸焼の釉技の中でとても重要な技法でその中でも種類があって、光沢の強い灰釉が特徴の古瀬戸系黄瀬戸と、しっとりとした生地に潤いのある油揚肌を施すために釉薬の中に黄土を混ぜた黄瀬戸に区別されます。
お手元に黄瀬戸のお品物などございますか?
作家やお品物の状態にもよっては1点でのお買取りも可能ですが中には1点では難しいお品物もございますので作家がわからない、処分したいとお困りでしたらメールでの簡易的な査定やお電話でのお問い合わせも受け付けていますので是非一度いわの美術までお問い合わせください。