買取強化中の茶道具

7代 天然宗左(如心斎) 1705-1751

天然宗左の生涯


6代原叟宗左の長男で当初は宗員と名乗り、のちに宗左となり不審菴7代目を継ぎます。

天然宗左は父の原叟宗左が模索した自由な茶風を再現した人物とされ、表千家中興の祖としても知られています。


また、裏千家7代竺叟宗室(最々斎)と裏千家8代一燈宗室(又玄斎)は実弟で、一燈宗室と共に七事式の制定を行いました。


七事式は「花月」、「且座」、「茶カブキ」、「廻り炭」、「廻り花」、「一二三」、「数茶」の7つがあり、教導の基本として茶の作法を覚えられました。


それに加え、茶カブキ等の遊戯性も含んでいたため、町人にも楽しくて親しみやすく茶道を覚えられたと言われています。


茶事が武士の嗜みから町人の楽しみに変わり、茶道具も蒔絵などを使う美しい作品が多く作られます。

現在の茶道は家元制度が一般的ですが、この制度も天然宗左が活躍された時代に編み出されたものと言われています。


この家元制度により、現在の茶道の基盤が作られました。

また千利休以来の千家の茶道具や、記録類を整理したことでも知られています。

天然宗左は父、原叟宗左の求める自由で華やかな茶風を確立させましたが、自らは古流の茶道を好んだと言われています。