茶碗を濯ぐ水や釜に足し水をする為の水を入れ蓄えておき、
点前座等に据え置く道具。
材質の種類は金属・陶磁器・塗物・木地・ガラス等のものがあり、
形の種類も舟形・琵琶形・槌形・桶形など非常に多岐にわたります。
水指の蓋は水指と同じ素材で作られている場合は
「共蓋(ともぶた)」といい、本来蓋がない場合や、
本来別の用途で使用されていた物を水指として転用してる
見立て水指の場合、「塗蓋」をつくり使用します。
オランダのデルフト窯やドイツのマイセン窯などで
造られた容器に「塗蓋」を合わせて
水指として見立てて使用する為に注文生産させることまでしています。
当初から水指として製作されたものの殆どには
「共蓋」があり「塗蓋」も存在する場合は「替蓋」といいます。
水指は季節や棚、その他の道具に合わせて種類を変え使用します。
水指の種類や素材
:平水指・・通常の水指よりも大振りで口が大きく深さのない形が特徴です。
平水指は一般的に夏を涼しくする水指と言われていますが、その訳は、大きめの水指を使う事により客に水面が見える工夫をして涼しげな景色を見せる事が出来るからです。
また、涼しげな印象を与える為青磁、染付、唐銅、ガラスなどの素材で作られている作品もあります。
:細水指・・10月の一ヶ月だけ行われる中置に使われるのが細水指と言われています。
中置では狭いスペースに水指を置く為、細水指が適していて、素材は暖かみのある陶磁器などが使われます。
焼きの種類
・織部、染付、萩、薩摩、瀬戸、信楽、三島など
その他
・金属製、曲げ物、漆器など