今回、近代日本画廊の巨匠と呼ばれた横山大観の掛軸をお買取り致しました。
横山大観は、本名を横山秀麿(よこやま ひでまろ)と言い、水戸藩士・酒井捨彦の長男として常陸国の水戸に生まれました。
若い頃から絵画に興味を抱き、洋画家の渡辺文三郎に鉛筆画を学びます。
その後、東京美術学校に鉛筆画で受験しようとしますが、受験人数300人中200人が鉛筆画で、その200人が何年もの間有名な師匠に学んでいたそうです。
これを聞いた大観はこのままでは受からないと思い、受験直前に毛質画へ変更し見事合格します。
第一期生として入学した大観は、岡倉天心や橋本雅邦から多くの技術を学び、卒業後は京都市
立美術工芸学校予備科教員として教壇に立ち、その頃から大観という号を使い始めました。
美術院活動の中では西洋画の画風を取り入れるなど多くの研究を重ね、次々と作品を発表しますが、当時の画廊「守旧派」から猛烈な批判を浴びてしまいます。
中々自分の作品が認められない大観でしたが、海外に渡米した際に高評価を得て、またその頃になると日本でも大観の画風が評価されるようになりました。
それ以降、大観は日本画廊の重鎮として世界中で知らない人はいない程有名となり、文化功労者、勲一等旭日大綬章を贈られました。
89歳で亡くなった大観ですが、脳は現在も東京大学医学部にアルコール漬けにして保管されています。
いわの美術では、数多くの代表作を発表している横山大観の作品を査定致します。
今回いわの美術では日本画家として素晴らしい才能を発揮していた横山大観の掛軸を査定致しました。
始めは批判されていた大観の画風ですが、海外で高評価を得たのを機に、徐々に認められ日本画廊の重鎮という地位まで上がりました。
今回お買取した作品は、色紙サイズの紙に鳥が5匹描かれ、大観の銘と落款が記されています。
肉筆で描かれた作品で象牙軸だった為、高評価で査定させて頂きました。
近代日本画廊の巨匠と呼ばれた大観の作品は、現在でも大変人気のある作品です。
しかし、その人気故に贋作も多数作られています。
有名な作家となると贋作が多く出回り、またクオリティも高い為素人では見分けがつきません。
お持ちの作品で大観の作品かわからないとお困りでしたら、一度お問い合わせ下さい。
いわの美術では、知識と査定の目を持ち合わせた査定スタッフが在籍しています。
品物の写真を撮って頂き、メールや郵送でお送り頂ければ詳しくお調べ致します。
いわの美術スタッフ一同心よりお待ちしています。