永楽家は京焼の家元で、土風炉・焼物師である。当代は十七代で1944年十六代即全の長男として生まれる。初代宗禅は奈良の「西京西村」に住み九代宗厳まで西村性を名乗る。十代了全より茶陶の制作を始める。十一代保全は青木木米・仁阿弥道八とともに幕末の京焼の名工の一人といわれ、紀州徳川家より金印「永楽」の銀印を拝領した。十二代和全より永楽性を名乗る。十六代即全は三井高棟の大磯城山荘内に城山窯を築窯し京都と往復して作陶していた。近年の名工に数えられる。