坂倉新兵衛は日本工芸正会員の萩焼職人です。エフゴ建水のエフゴとは漢字にすると「餌畚」になります。鷹匠が用いるエサ入れの形に似ていることからこの名前がついています。袋状で上部が開いているのが特徴です。惺斎とは茶道表千家十二世。明治39年に失火消失した不審庵を再興し、松風楼を増築しました。今回のお品物のように好みの茶道具は歴代中では最多です。十職以外の工芸家などの育成に尽力しました。その惺斎好みの建水になります。