今回、いわの美術がお買取りしたお品物は風炉先屏風です。
風炉先屏風は広間の点前の時に道具を置く道具畳の向こう側に立てる二枚折りの屏風の事で、四畳半以上の広間で用いられます。
また、道具を引き立てる意味合いも持っており、風炉の季節には腰張りのもの、腰板に透かしをいれたもの、葭(よし)を張ったものが用いられます。
小間でも道具畳が襖や障子で囲まれている場合には用いられ、広間でも点前座が壁で囲まれている場合には用いられない場合もございます。
基本的な形は高さ2尺4寸、片幅3尺5分、五分角、鳥の子白張、蝋色縁となっており、これを利休形と呼んでいます。
今回、お買取りした風炉先屏風は重要無形文化財「手漉き奉書」の保持者である岩野市兵衛が漉いた越前奉書が使用されており、落款が押されていました。
岩野市兵衛が漉く越前奉書は那須楮を原料とし、ネリは群馬のトロロアオイと北海道の糊空木をブレンドした最高級品で、浮世絵や版画の印刷にも使われています。
残念ながらシミが浮き出てしまっていたため、その分がマイナス評価となってしまいましたが、大変良いお品物でしたので、精一杯頑張らせて頂きました。
いわの美術では、日本全国で出張買取を行っております。
風炉先屏風は大きい物ですから、いわの美術では出張買取でお伺いしておりますが、風炉先屏風の状態によっては出張買取が難しい場合いもございます。
そんな時は、お手数をお掛けしますが、お客様の方でご売却予定の風炉先屏風を梱包して頂き、弊社まで着払いで送って頂くか、他の茶道具のご売却もご一緒ですと出張買取でお伺いする事ができる場合がございます。
ゴミとして処分するしかない風炉先屏風はもしかしたら、高価買取が期待できる風炉先屏風かもしれません。
ご売却をお考えの風炉先屏風がございましたら、いわの美術までお電話、メールにてお問合せ下さい。