写真のお品物は以前いわの美術でお買取りさせて頂きました、輪島塗の建水です。
こちらの建水の作者、中津昭史は1941年石川県輪島市に生まれ、1957年より漆器の技を磨き、乾漆の技法を修得しました。
乾漆(かんしつ)というのは木や土などの型の上に麻布を漆で何重にもはり重ねて固める技法です。
奈良時代に盛んに行われた技法で、この技法から仏像や箱、器などが制作されてきました。
漆器といえば輪島塗が有名ですね。
輪島での漆器生産は歴史が古く、能登半島の三引遺跡からは6800年前の漆製品が発見されています。また輪島では平安時代の遺跡で漆製品が見つかりました。輪島塗と思われる漆器はいくつかの遺跡から見つかっていますが、現存する最古の輪島塗は室町時代の作と伝わっている輪島市河合町の重蔵神社旧本殿の朱塗扉です。
現在の輪島塗は厚手の木地に生漆と米糊を混ぜたもので布を貼って補強し、生漆と米糊に焼成珪藻土を混ぜた下地を何層にも厚く施す、丈夫な漆器として知られています。
輪島塗の漆器は懐石膳や盆、吸物椀など幅広く買取を行っています。
また今回お買い取りした建水のような茶道具の品も買取が可能です。
いわの美術では茶道具、懐石道具、どちらもお買取りしています。輪島塗の漆器、ご処分の際はいわの美術にご相談下さい。