こちらのお品物は先日出張買取にお伺いしたお宅でお買取りさせて頂きました益子焼の角皿です。
民芸陶器を好んでコレクションなさっていたそうで、木村一郎以外にも多くの益子焼作家の陶芸作品をお買取りさせて頂きました。
益子焼というと濱田庄司や島岡達三といった作家が有名ですね。彼らはそれぞれ民芸陶器(益子焼)と、民芸陶器(縄文象嵌)で人間国宝となっています。
益子では陶芸活動が盛んで、年に二度行われる益子大陶器市では500を越える店舗が出店し、賑わいをみせています。
木村一郎はそんな益子の町に生まれ、生活の中で多くの美術工芸品に触れて育ちました。そういった環境の中、自然と陶芸の道を選び、22歳の時に京都の国立陶磁器試験場で本格的に陶芸を学び始めます。
戦時下の兵役で陶芸から離れた時期もありますが、兵役を終えて再び陶芸を始めると国画会展などで瞬く間に当確を表しました。
木村一郎は京都で学んだ練上や辰砂釉、また独自に追求したガラス釉など、それまで益子焼では使われていなかった陶芸技法を用いた作品を展開し、当時はモダンで異彩を放つ存在とされました。
いわの美術では木村一郎の作品買取を行っています。
今回お買取りした作品には共箱がなく、作品のみでのお買取りとなりましたが、作品裏の陶印から作者を調べることが出来ました。陶印は比較的分かりやすく、『木』という字が丸で囲まれています。このような陶印のある陶芸作品、お持ちではありませんか?もしかしたら木村一郎の作品かもしれません。
木村一郎の作品買取は実績豊富ないわの美術にお任せ下さい。