今回、いわの美術が買取したお品物は志野香合で、岸本謙仁の作品です。
作者である岸本謙仁は、伊賀焼をいかに進化させていくかを作陶のテーマとし、26歳で美濃焼の世界に入りました。
黄瀬戸、織部、古美濃など幅広い作陶を行い、伝統的な作品から、抽象的な現代表現に溢れた作品を制作しております。
日本工芸展を中心に全国の百貨店や海外での個展を積極的に開催し、国内外で評価の高い陶芸作家です。
今回、お買取りした香合は志野焼香合で、志野焼は日本人が初めて作り出した白い焼き物です。
耐火温度が高く焼き締りが少ない五斗蒔粘土や、もぐさ土という鉄分の少ないやや紫色やピンク色がかった白土を使った素地に、志野釉(長石釉)を厚めにかけて焼かれるため、釉のかかりが少ない場所には赤みのある景色が現れるのが特徴です。
お買取りした香合も、所々に赤みのある景色が見られ、単純な造形をしているにも関わらず、どこから見ても飽きのこない香合となっております。
共布、共箱付で保管状態も良かったため、良い評価での買取となりました。
いわの美術では、香合の買取を行っております。
香合は茶道具の1つで、陶器製、漆塗や木、竹、金属製、はまぐりなどが素材として使われています。
陶器製の香合が一番多く作られており、は11月〜4月の茶事で使われます。
その形は多種多様で、季節に合わせ、桜の形や七福神などおめでたいモチーフが多く、綺麗な絵付けがされたものなどがございます。
また、香合はユニークな形と大きさから近年では小物入れとしての需要もあり、茶道を嗜んでいない方でも集めているというお話を伺います。
茶道具、コレクションどちらの香合もいわの美術ではしっかりと評価してから買取を行いますので、香合の買取なら、いわの美術にお任せ下さい!!