今回、いわの美術がお買取りしたお品物は、茶掛で、小林太玄の作品です。
小林太玄は、1938年に生まれ、6歳で出家し、花園大学卒業後相国寺僧堂の大津櫪堂に参禅、1975年に大徳寺塔頭黄梅院住職に就任ました。
大徳寺黄梅院は、織田信長が父の追善供養のため春林宗俶(大徳寺98世)を迎えて創建したもので、千利休の師である武野紹鴎好みと伝わる4畳半の茶室がある事で有名です。
ただし、大徳寺黄梅院は一般公開を行っておらず、中を拝見するためには予約をとるか、秋に開催される特別公開のみで拝見する事ができます。
今回、お買取りした茶掛には「尋梅踏雪白」と書かれており、シミなども少なく共箱、外箱付で買取らせて頂きました。
小林太玄は達筆である事でも知られ、多くの茶人たちが小林太玄の茶掛を所有しています。
そのため中古品としても需要が多く、いわの美術でも小林太玄の茶掛の買取を行っております。
茶の湯の席の床の間に無くてはならない存在の茶掛ですが、通常の掛軸と比べると中縁の柱幅が2寸なのに対し、5分以下となっており、これは草庵の床に合うように軸幅を細くしてあるのが特徴です。
また、茶の湯は侘び寂びの精神をとても大切にしていますから、豪華絢爛な絵ではなく、禅僧の書である墨蹟や書画が多く、これは茶の湯の拝啓に禅の教えが存在し、精神性を深める事を意図しているからです。
ご自宅に通常の掛軸よりも短い幅の掛軸はございませんか?
茶掛は立派な茶道具の1つですので、いわの美術でも積極的に買取を行っております。
共箱が付いていて、シミや汚れ、しわなどが少ない方が買取額が高くなりますが、そうでない茶掛でも買取を行う事ができます。
肉筆といって直接素材に書かれたものと、版画などの印刷物とでは買取額が変わってきますので、どちらか分からない場合でもまずはいわの美術までお気軽にお問合せ下さい。
また、茶掛の箱と中身がよく分からない…という方は、出張買取でお伺い致します。
箱と中身がバラバラになった茶掛は、弊社の方で中身と箱を一致させてからお査定を行いますので、特に片付けておく必要はございませんので、そのままの状態にしておいて下さい。
茶掛のご売却をお考えでしたら、日本全国出張買取を行っている、いわの美術にお任せ下さい。