こちらの作品は武内晴二郎の作で、櫛描抜絵呉須鶴首扁壺との箱書きでした。
武内晴二郎は大原美術館の初代館長武内潔真の次男として生まれています。
幼いころより多くの美術品や工芸品に親しんで育ち、倉敷で作陶を開始しました。このとき作陶を始める前、学徒動員による入隊で戦傷を受けて左腕を失っています。
作品には民芸運動を牽引していた柳宗悦や河井寛次郎、濱田庄司などの影響を受けており、57歳で没するまで型物を中心に型押や象嵌、練上などの技法の作品を生み出しています。
武内晴二郎は重厚かつモダンな作風で非常に人気の高い作家です。
彼は第二次世界大戦で左腕を失うという悲運を克服し、柳宗悦や河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチらと親交を深め、独自の風格を備えたスリップウェア作品を開拓し、力強い作風で多くの人を魅了しました。
今回お買取りしたこの鶴首扁壺も武内晴二郎の作品らしく、力強く迫力のある出来栄えとなっています。これらの作品が片手で制作されているというのは驚きでした。
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