こちらは先日お買取りさせて頂いた色鍋島の皿で、作者は今泉今右衛門です。
今泉今右衛門は酒井田柿右衛門、中里太郎右衛門とともに焼物の三右衛門と称されています。
陶芸家の中には珍しい名前や語呂の良い名前が多く、有名な方ですと比較的覚えやすいですね。
今泉今右衛門は肥前有田の窯家で、代々赤絵付けを専業としていました。
5代目今右衛門の頃より初めて鍋島候から錦付御用を受けています。
藩の庇護にあったためその後藩の勢力同様に衰退の道を辿りますが、明治維新後10代今右衛門の活躍により、現在の今右衛門窯の基礎が作り上げられました。
初代から代々受け継がれてきた今右衛門は現在平成14年に襲名した、14代今泉今右衛門が当代となっています。
今回お買取りしたお品物は12代今泉今右衛門の作品です。
12代は11代の子として生まれ、1948年11代の逝去に伴って12代を襲名しています。
12代今右衛門は色鍋島の研究に生涯を費やして、釉薬の発色と細やかで緻密な絵付けが特徴的な作品を制作しました。
色鍋島の作品では近代今泉今右衛門の中でも名工の名高い作家で、作品でも特に出来の良い品は高価買取を行っています。
今泉今右衛門の作品お持ちではありませんか?
12代今右衛門の色鍋島作品、13代や14代今右衛門の吹墨作品など、お品物によっては高価買取も可能です。
今泉今右衛門の作品ご売却の際は是非、いわの美術にご相談下さい。