今回、いわの美術がお買取りしたお品物は川邊庄造の車軸釜です。
車軸釜とは腰周りが広く、胴から口にかけ狭まって立ち上がった形が特徴で、荷車などの車輪の中心部分に似ている事から車軸釜と呼ばれるようになったそうです。
この車軸釜を造ったのが、奈良県の釜師・川邊庄造です。
川邊庄造は代々釜造りを生業としてきた家の当主が襲名する名前で、当代は3代となっており、こちらの車軸釜は3代の作品でした。
3代は2代である父から釜造りの技法を学び、数江瓢鮎子、古賀健蔵の指導を受け、襲名前から奈良西大寺、大徳寺徳禅寺などに釜を奉納しており、襲名後は同じく釜師である娘とともに伊勢神宮へ釜を奉納しています。
お買取りした車軸釜は、共箱、共布付でしたが、内側に錆が出ており、マイナス評価が付いてしまいました。
穴は開いていなかったため、お買取りをさせて頂きました。
川邊尚子は3代川邊庄造の長女で、現在釜師として父から技を教わりながら日々、釜造りに励んでいます。
父親とともに有名百貨店で個展を開催しており、人気が上がってきてる作家です。
いわの美術では、川邊庄造の茶釜はもちろん、川邊尚子の茶釜の買取も行っております。
茶釜は仕舞っておくのにも場所をとりますし、しっかりと手入れをしていたつもりでも湿気や水気が切れていなかった部分が錆びてしまい、売却をしようと思ったら穴が開いていた?!という事も多くございます。
ご使用になっていない茶釜は、価値が下がってしまう前にいわの美術へお譲り下さい!!