今回、いわの美術がお買取りしたお品物は土田友湖の帛紗です。
帛紗は服紗、袱紗とも表記され材質は絹がほとんどですが煎茶道では木綿のものが使われる事もあります。
帛紗には「使い帛紗」と「出し帛紗」があり、「使い帛紗」は点前の時に茶器や茶杓を拭き清め、釜の蓋などの熱いものを取り扱う時に使います。
用いる裂地は主に塩瀬(畝のある羽二重)で男は紫色、女は朱色、老人は黄を基本とし、好みによって染め柄も用いられます。
なぜ女性が朱色なのかと言うと口紅などが付着しても差し支えないようにであるといわれています。
「出し帛紗」は濃茶の時、茶碗に添えて出す帛紗で、用いられる裂地は名物裂などです。
お買取りした帛紗は紫色でしたので男性が使う帛紗となります。
外箱付でとても綺麗な状態でお買取りさせていただきました。
土田友湖は千家十職の一つ袋師で、千家十職とは千家家元宗匠好みを制作する十人の職方のことです。
土田家当主の通称は半四郎を名乗り、隠居すると剃髪して友湖と名乗るようになります。
5代までは仕服を生業としていましたが、現在では茶道具の茶入の仕覆や帛紗、着物の角帯などを手掛けています。
今回は土田友湖の帛紗のお買取りでしたが、いわの美術では土田友湖の作品の買取を強化しております。
購入したけど一度も使う機会がなかったお品物や、昔はよく使っていたけれど現在は使っていないお品物など、それぞれ買取額が変わってきますが、いわの美術ではお買取りさせて頂きます。
ご不要になりました土田友湖の作品はいわの美術にお任せ下さい。