今回買取したお品物は小笠原長春の鍋島焼で青磁皆具です。
小笠原長春は現在9代目で、父が7代目、兄が8代目と一家そろって鍋島焼の研究に励んでいました。
現在の9代目も伝統技法を守りながら作陶活動を続けています。
鍋島焼は鍋島藩(佐賀県)が日本で最初に磁器を完成させました。
鍋島焼は将軍家、大名家、朝廷に献上するために藩窯で作られ、より高品位でより優れた技法を研究し、維持に努め、1675年に有田から険しい地形を利用できる大川内山に藩窯を移し技法が他に漏れないように出入口には関所を設け職人たちを厳重な監視下に置いたといわれており、明治4年まで焼き続けてきました。
今回買取の鍋島焼は小笠原長春の作品です。
お買取した鍋島焼の青磁皆具は、鍋島青磁の特徴である大川内山で産出する天然の青磁鉱を砕いて作った釉薬を2回・3回と厚く重ねて焼き上げることで生まれる独特の柔らかい光沢と潤いがあり、蓋の上に松ぼっくりが乗っていてとても可愛らしく、優雅で洗練されたお茶会などでも際立ちそうな素敵なお品物で、共箱付きでお買取りさせていただきました。
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