今回買取の萩焼は14代坂倉新兵衛の作品で抹茶碗です。
14代坂倉新兵衛は山口県の無形文化財に認定された陶芸家で若き頃は、海鮮問屋や製菓会社の会社員でした。
会社勤めをしながら父(12代板倉信兵衛)の作陶を手伝っていたそうです。父の死後、14代坂倉新兵衛を襲名しました。
今回買取した14代坂倉新兵衛の作風としては父の確立した茶に適う温和で品のあるものに近代的な要素を組み合わせ、それまでの萩焼ではあまり造られなかったものにも精力的に取り組みました。今回買取した萩焼とは茶人好みの器を焼いてきたことで知られており、古くから「一楽二萩三唐津」と代表的な呼名の中の1つでした。
今回買取した萩焼は土の目が粗く混ぜる釉薬によって使い込むほどお茶や酒が浸透し表面の色に七化けと呼ばれる変化が起こり深い味わいが生まれることで人気があります。
買取した萩焼の抹茶碗は14代坂倉新兵衛の作品らしく質素さの中に優しさとさわやかさを感じる良いお品物でした。
お買取りした萩焼はキズや割れもなく共箱付きで代々襲名された当主の名前の記載されている紙もあり坂倉新兵衛の歴史を感じられる素敵なお品物でした。
今回買取した萩焼は14代目のお品物でしたが萩焼の黄金時代である坂倉家3代目までの萩焼であれば高価買取も期待できます。
いわの美術では萩焼の買取に力を入れていますのでお気軽にご相談下さい。