今回、いわの美術で買取したお品物は、丹波焼で市野信水の「茶入」です。
丹波焼は、およそ800年の歴史を持つ日本六古窯の一つに数えられます。日用雑器を主体に今日まで焼き続けております。
丹波焼の大きな特徴としては、人工的な釉薬を使っておらず窯のなかで薪の灰が焼成中に降りかかり釉薬と融け合って窯変し「灰被り」と呼ばれる色や模様が素朴で美しく、作品ごとに異なって表れます。
また作品の焼肌に慣れ親しむほど色合いや模様の変化を楽しめるのが丹波焼の真骨頂といわれております。
丹波焼の美しい色や模様は、観賞用としても人気があります。
現在は、約60軒の窯元がありその中の一つに市野信水の新水窯があり、のぼり窯よりも原始的で制御の難しい穴窯にこだわって創作しています。
市野信水の作品の特徴としては、穴窯で長時間鍛えられた丹波の肌が落ち着きある深い味わいで力強さも感じる中で柔らかなフォルムを持つ作品が多いです。今回買取した茶入も、優しさを感じる丸みの中にシャープでしっかりと衝いた肩に美しい色、模様で象牙蓋の良いお品物でした。
また、仕覆と共箱も付いていましたので高価買取となりました。
いわの美術では、市野信水買取に力を入れております。
ご売却をお考えの方は、いわの美術までお気軽にご相談ください!!