今回、いわの美術がお買取りしたお品物は大塩昭山の赤膚焼・巾着水指です。
一風変わった巾着の形を模した水指で、思わず目が奪われてしまいます。
大塩昭山は赤膚焼の窯元が代々襲名する名前で当代は4代目となっております。
大塩昭山の作品に作家物と窯物の2種類が造られています。
「昭山窯」と書かれたのが窯物と呼ばれる作家がデザインしたものを職人やお弟子さんたちが制作したもので、「昭山造」と書かれたのが作家が制作し、登り窯で焼いたものとなっています。
また、大塩昭山の作家物は赤膚印と作家印又は窯印の2個を使っているのも特徴です。
お買取りした水指は箱書きに「昭山造」と書かれており、赤膚印と作家印がありましたので、作家物という評価でお買取りをさせていただきました。
赤膚焼は小堀遠州の好んだ遠州七窯のひとつで、、桃山時代に大和郡山城主であった豊臣秀長が、五条村赤膚山に開窯したと伝えられている歴史ある焼き物です。
赤膚焼は名の如く、器肌に赤みを帯びておいるのが特徴で、器には乳白色の萩釉を掛け、奈良絵と呼ばれる絵付けを施した物がよく知られています。
赤膚焼は今回お買取りした大塩昭山の他にも古瀬堯三、大塩玉泉などの窯元がございます。
いわの美術では赤膚焼の買取を積極的に行っております。
お問合せの際は、誰の作品でどういったお品物なのか詳しくお話をお聞かせ下さい。