こちらは東京都府中市でお買取りさせて頂きました、椋木英三の呉州皿です。
呉州(ごす)は陶磁器に用いられる顔料の一つで、呉須とも書きます。
焼成により釉薬と溶けて青い色を出し、呉須で下絵を書いて釉薬を掛けた磁器のことを染付と呼びます。
いわの美術では椋木英三の作品買取りを行っています。
作者の椋木英三さんは島根県益田市出身の方で、同郷の民芸陶芸家河井寛次郎さんに師事しました。
河井寛次郎の下では10年程作陶の修行を行い、民芸技法を継承し、河井寛次郎の得意としていた海鼠釉や柿釉、三色釉の作品でも秀作を残しています。
河井寛次郎の他、河井武一や河井博次にも学び、河井寛次郎が1966年に没した際には一年間喪に服し、翌千より制作を再開させました。
お品物は「英三」との名乗りになっていますが、1996年に号を「春水」と改めているため春水と署名の入った箱もあります。
また2001年には窯の名前も紅蓼窯から、紅実窯へと改名しました。