羽箒は鳥の羽根を用いて作られる小形の箒です。古くから鳥の羽根は塵埃に染まらない清浄な物とされ、主に茶道具、香道具として使用されました。
茶道具で使われる羽箒は羽根の向きによって「右羽」「左羽」「双羽」と区別され、「右羽」は風炉用、「左羽」は炉用、と使用用途が変わります。
「双羽」は風炉、炉どちらともに使え、真の炭手前に用いることもあります。
今回のお品物は犬鷲の羽箒で、炉用と風炉用が一組のセットとなって木箱に収まっていました。
羽箒に用いられる羽根は犬鷲の他に、大きな目のような玉模様が特徴的な青鸞や、鶴、野雁、孔雀、鷹などがあります。
また羽箒には作家によって作られ、木箱に作家の名前の書かれた物もあります。
羽箒は羽根の種類、羽箒の状態、製作者などによって買取額が変わってしまうので、分かる範囲の情報を買取担当者にお伝え頂けると助かります。
いわの美術ではお稽古で使用していた道具から、作家さんの作品まで数多くの品物を取り扱ってきました。
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