萩焼の名陶、三輪休雪。三輪窯は江戸期から存在し当代で十二目です。十二代目の三輪休雪さんの作品は前衛的な作品が多く精力的に活動されています。今回買取させていただいたこのお茶碗。伝統的な萩茶碗ですが・・・こちらを買取させていただいた方の先生から形見分けで頂いた物だそうで、頂いた時から箱は無かったそうです。雰囲気の良いお茶碗だな・・・と思い陶印を確認した所、『休雪』と入っていました。そう、三輪休雪さんの作品です。
十二代目の三輪休雪さんは本名の龍作の『龍』の文字を作品に刻む事が多いですが、十代目・十一代目の三輪休雪さんは『休雪』の判子を使います。『休雪』の文字の書体にもよりますが、細長い判子を使うのが十代目、丸みを帯びた判子を使うのが十一代目です。恐らくこのお茶碗は時代的にも十代目の作品・・・と推測できます。
お茶道具の買取に置いて木箱の有無が査定に影響するのは、作家さんの特定の判断材料の意味合いがございます。
三輪休雪さんの様に何代も続く歴史ある窯で、同じ落款を何代も使い続けていても文字に特徴があり何代目か識別できる場合もございます。作家さんの特定材料として共箱・木箱に書かれた書体を拝見する事もございますので、買取査定時に箱が必要になります。
襲名制のお名前でも〇代目は人気があるけど、△代目は人間国宝になれなかったから人気が無い・・・などの理由で需要が分かれます。
ご実家に眠っているお茶道具の保管にお困りの方、
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いわの美術ではお客様のご自宅にお伺いし出張費用無料・査定費用無料にてお茶道具の査定買取を行っております。
売却はしたいけど、一体いくら程で買取してもらえるのかな?とご不安な方、まずはお客様ご自身で幾つかお道具をピックアップしていただき、査定にお出しください。お道具を拝見し買取金額の目安をお伝えいたします。