今回いわの美術では、酒器作りの神様と言われている中村六郎の敲急須をお買取り致しました。
中村六郎は、1914年に岡山県備前市に生まれ、中学を中退し終戦まで会社員として働いていましたが、父親と親しく交流があった金重陶陽に影響を受け陶芸家になる事を決意して修行に励みます。
また、金重陶陽の家に来ていた北大路魯山人、藤原啓、山本陶秀の作品にも影響を受け、中村六郎の技術は進歩していきました。
その後、厳しい修行を終えた中村六郎は、47歳で独立して六郎窯を造り、72歳では備前焼で伝統工芸士に認定されます。
47歳で独立後は、日本現代陶芸展や岡山県美術展など数多くの展覧会で賞を受賞し、中村六郎という名前から「六さん」という愛称で親しまれていましたが90歳でこの世を去ってしまいました。
現在、中村六郎の長男である中村真と孫の中村和樹も陶芸家として活躍されています。
高価買取可能な備前焼作家
入江光人司、伊勢崎淳、石井不老、鈴木黄哉
真鍋静良、大饗仁堂、藤原啓、隠崎隆一
金重晃介、金重陶陽、安倍安人、真鍋静良など
今回いわの美術がお買取りしたのは、中村六郎の備前敲急須という作品で、本人の名前が書かれた共箱と一緒にお買取り致しました。
お品物や共箱・共布・しおりにも目立った傷や汚れなどもなく良い状態でのお買取りとなりました。
いわの美術では、中村六郎の作品以外でも轆轤などを使わず作品を作り上げる入江光人司や人間国宝である伊勢崎淳の作品もお買取りしております。
今回お買取りした中村六郎の作品は、共箱・共布・しおりの三点があったので高評価となりましたが、付属品がなくてもお買取りは可能です。
お問い合わせで「箱はないけど買取してくれますか?」というご内容をよく聞きますが、実際箱がなくてもお買取りは可能です。しかし、箱や共布・しおりなど全て揃っている状態ですと箱なしより査定額はプラスとなります。
お茶道具に限らずどのようなお品物でも付属品が付いていますと高評価となり、査定額も高くなりますので、買われた際は必ず箱をとっておくようにお願いします。
ご自身でコレクションしていた物や、お茶を習っていて集めた物の処分にお困りでしたら一度いわの美術までご相談ください。