今回いわの美術がお買取したお品物は、新妻守(にいづままもる)の白薩摩金襴手藤文花瓶です。
新妻守は鹿児島県出身の陶芸家で、現代における薩摩焼を代表する作家でもあります。
薩摩焼は豊臣秀吉が天下をおさめていた時代、文禄・慶長の役で島津義弘が朝鮮陶工を連れ帰ったことから焼かれるようになった焼物で、2002年に国の伝統工芸品に指定されました。
薩摩焼は日用雑器の「黒薩摩(黒もん)」と豪華絢爛な色絵錦手の「白薩摩(白もん)」との二つに分けられています。
新妻守が手掛けるのは後者の白薩摩で、白薩摩は上流階級の使用品や贈答品など藩主専用の焼物として焼かれていました。
そのため高い芸術性を兼ね備えており、海外にも輸出されていたため国内外問わず人気があります。
さて、今回お買取した新妻守の白薩摩金襴手藤文花瓶ですが、シミや汚れもなく共箱付という事で評価致しました。
新妻守の真骨頂を見る事ができる作品ではありませんでしたが、人気作家である新妻守の作品という事は間違いありませんでしたので買取らせて頂きました。
いわの美術では新妻守の作品買取に力を入れております。
新妻守はタイ王国のシリントーン王女やイギリスのサッチャー前首相に作品を献上・贈呈するなど実力のある陶芸家です、
特に白薩摩の素地の色合いを生かしたぼかしを使った作品は高く評価されています。
絵付け、デザイン、透かし彫りなど多彩な技術を必要とする白薩摩は並大抵の努力では世界に認められる作品にはなりません。
新妻守は伝統を受け継いだ現代の白薩摩を手掛けるために土つくりから絵付けまで行うなどこだわりを見せています。
ご自宅に眠っている新妻守の作品がございましたら、いわの美術がしっかりと評価して買取ますのでお電話・メールにてお気軽にお問合せ下さい。