今回いわの美術がお買取したお品物は三重野与雲の茶杓で銘が「好日」と付けられていました。
三重野与雲は大徳寺芳春院の住職をつとめた人物で、茶杓以外にも茶掛にも秀作を残しています。
茶道の精神は禅宗の考え方に基づいており、鎌倉時代において日本全国に禅宗が広まるのと共に茶道も全国的に広まったとされています。
現在の茶道の原形は千利休によって広まったもので、表千家、裏千家、武者小路家という3つの流派が生まれ、三千家と呼ばれています。
今回お買取した三重野与雲の茶杓のように、禅僧が手掛けた茶道具は茶道において最も珍重されており、お品物によっては高価買取が期待できます。
今回はこちらの茶杓1点だけでは高価買取とはなりませんでした。
しかし、その他にもいらない茶碗や水指、茶釜など処分を考えていた茶道具もご一緒に買取らせて頂きました。
茶杓は抹茶を茶器からすくって茶碗に入れるための道具で、耳かきを大きくしたような形をしております。
普段は筒におさめられており、今回お買取した茶杓のように銘が入っているものもございます。
もともとは薬匙が使用されていたため、象牙やべっ甲を素材としたものがありましたが、村田珠光が竹製の茶杓を創始し、千利休、千宗旦の時代に現在の茶杓として確立されました。
茶杓には1点でも高価買取となるもの、複数まとめてでなければ買取る事ができないものなど、茶杓によって様々です。
処分をお考えの茶杓がございましたら、年間に多くの茶道具の買取を行っているいわの美術まで、お気軽にお電話・メールにてお問合せ下さい。