今回いわの美術がお買取したお品物は蓑輪一星のぶりぶり香合です。
蓑輪一星は荒井正春、高崎秋峰に蒔絵技術を学んだ加賀蒔絵の漆芸家です。
ぶりぶり香合と一風変わった名前をしていますが、これはこの香合の形に由来するものです。
ぶりぶり香合は八角形のずんぐりとした形が特徴ですが、子供のおもちゃの一つに似たような形で車輪のついたものがあり、これを引っ張ると「ぶりぶり」と音がする事からおもちゃの名称が「ぶりぶり」となり、それにちなんでブリブリ香合と付けられたそうです。
ちなみにおもちゃの「ぶりぶり」は裕福な家庭の子供のみが手にする事が許されており、男の子が生まれると豪華な絵を入れて節句のお祝いに贈ったそうです。
そういった経緯もあり、ブリブリ香合はお正月の茶の席で使われるようになったわけです。
お買取したぶりぶり香合は全体的に綺麗なお品物で保存状態が良く使用感も感じない、まだ十分に使用できるお品物でした。
共箱もご一緒でしたのでプラスの評価が付き1点でも十分に評価できました。
香合は仏具の一種でもありますが、茶道においても炭道具の主役とされ、茶会のお湯を沸かす炭点前でお香を焚くときに用いられたり、床の間に飾られたりします。
季節やお点前によって使われる香合は違っており、風炉の季節とされる5月〜10月は漆塗、木製、竹製の香合が使われ、それ以外の炉の季節には焼き物でできた香合が使われるのが一般的です。
また香合は拝見する道具の一つでもありますので見た目が豪華であったり、精巧な作りであったり非常にバラエティ豊かです。
小さなものですので茶道をしていなくてもコレクションをしている人も多いと聞きます。
そんな香合のご売却をお考えでしたら、年間に多くの買取実績を持ち、香合もしっかりと評価して買取る事ができるいわの美術まで、お電話・メールにてお問合せ下さい。