今回、いわの美術がお買取したお品物は長尾宗湖(ながおそうこ)の茶杓で、大徳寺塔頭真珠庵住職、大徳寺派宗務総長、禅文化研究所所長をつとめた山田宗敏が「花衣」と付けたお品物です。
長尾宗湖は著名な茶道の諸流派家元関係から直々に竹細工の注文を受けるこの道60年以上の大ベテランとして知られており、竹の美しさを最大限に引き出した作品は定評があります。
素材となる竹の油抜きはほとんどの所が湯抜きされたものを使用していますが、長尾宗湖の場合、昔ながらの製法である火焙りされたものを使用しているため、綺麗で竹本来の光沢を感じる事ができる作品に仕上げています。
また、長尾宗湖は京都にある自宅の一部屋を改築して工房としており、京都近在の竹ではればどこにどのような竹があるのか大体認識しているそうです。
そんな長尾宗湖が手掛けた茶杓の買取を行ったわけなのですが、目立った傷や汚れもなく、共箱付での買取となりました。
茶杓は1点では買取る事が難しいお品物ですが、今回のように著名な作家の作品であったり、箱書や極書などがありますとプラスの評価となり、1点でも買取る事が可能となります。
ご自宅で使っていない茶杓などの茶道具がございましたら、日本全国で買取を行っているいわの美術にお任せ下さい。
長尾宗湖は江戸時代などの古い時代の茶道具の修理も行っており、自分ができない仕事であってもプロとしての誇りを持ち、決して断らずチャレンジしており、そうする事によって自分自身の勉強にもなり、更に素晴らしい道具を作り続ける事ができると考えているそうです。
そんな長尾宗湖が竹細工の道に入ったのは高校生の時に、学校のグループで千利休の師匠として知られている村田珠光の研究を行い、その際どうして竹が評価されるのか気になり、その事を聞きに行った事がきっかけでした。
普通なら3年で習得できるものを5年かけて習得するなど不器用だった長尾宗湖ですが、まじめな性格と探究心、そして高いプロ意識から生み出される作品は評判となり、著名な茶道の諸流派家元関係からの仕事の依頼が来るまでになりました。
長尾宗湖の作品は今回お買取した茶杓の他にも蓋置、花入、茶入など竹の茶道具の制作を行っており、いわの美術では長尾宗湖の作品であればどんなものでも買取を行っております。
お問合せの際は長尾宗湖のどのような作品なのか大きさなどの形状や共箱の有無などをお伝え頂けると非常に助かります。
また、共箱をお持ちでしたら共箱に書かれている事柄をお伝え頂けると査定がスムーズに進み、メールやオンライン査定では画像を添付する事ができ、画像による簡易査定も無料で行っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。