今回、いわの美術がお買取したお品物は高麗卓(こうらいじょく)という棚物です。
棚物は茶席の道具畳に据えて茶道具を飾りおく役割を持っており、茶道には欠かせない道具の一つで、四畳半以上の広間に使われ、小間の時には使用しません。
棚物はお点前に合わせたものや、好みものと呼ばれる有名な茶人や茶道流派の家元が好む棚物も存在します。
今回、お買取した高麗卓は千宗旦が好んだ高麗台子を半分にした四柱の小棚です。
真塗、一閑、青漆爪紅、溜塗、桐木地製などの種類があり、今回は溜塗の高麗卓でした。
高麗卓の寸法は、天板・地板とも一尺二寸四方、高さ一尺五寸である事が定められており、他の棚物と比べると小さい事が分かります。
この高麗卓を用いた点前は少し特殊で、四足の棚であるにもかかわらず水指を棚から出さずに水を足す事ができ、蓋置を最後に左下手前に飾り置く事が決められています。
お買取した高麗卓は大きな傷や漆の剥がれもなく、状態が良かったため高い評価での買取となりました。
いわの美術では年間に多くの茶道具の買取を行っており、棚物も買取らせて頂く事の多いお品物です。
茶碗や水指などは街のリサイクルショップでも買取ってもらえますが、本格的な茶道具は買取を断られてしまう事も多く、ご相談を受ける事が多いお品物です。
特に今回お買取した高麗卓のように組立式でない場合、保管にも場所を取り、売却するために店舗へ持ち込むのも一苦労かと思います。
しかし、いわの美術では日本全国で茶道具の出張買取を行っており、棚物も喜んで買取らせて頂きます。
棚物にも台子、大棚、小棚、仕付棚、水屋箪笥、三千家の棚物などその種類は多く、買取額もそれぞれ違ってきます。
お問合せの際はどのような棚物なのかお伝え頂くと査定がスムーズに進み、場合によっては簡易査定を行う事もできます。
棚物のご売却をお考えでしたら、相談・査定・出張費無料のいわの美術にお任せ下さい。