こちらのお写真は、先日買取致しました雨宮喜能登の「窯彩硝子」と題されたクリスタル花器です。
雨宮喜能登は、19世紀末の硝子工芸作家のエミール・ガレの技法を復活させた「窯彩硝子」という技法でガラスアートを作る硝子アーティストです。
硝子粉末を焼き付ける窯彩硝子は、7世紀のアラビアに創始され、15世紀にフランスで研究され、当時の王侯貴族の装飾品として用いられてきました。19世紀末にはエミール・ガレにより、窯彩硝子は芸術品の域まで高められ開花されましたが、硝子と溶解度の違う釉薬の調合、肉筆彩色、温度処理法が困難なため姿を消してしまうことになります。
のちに、雨宮喜能登の研究・開発によって現代に復活し、日本では雨宮喜能登のみが製作する工芸硝子となっています。
今回お買取した雨宮喜能登の窯彩硝子の花器「窯彩硝子」は、寒牡丹が目を惹く豪華な工芸作品です。
金彩と牡丹の花弁の色彩のコントラストが嫌味のない華やかさを放つ、見応えのある作品をお買取させていただきました。
いわの美術では、現代の窯彩硝子工芸の第一人者 雨宮喜能登の作品買取を行っています。
雨宮喜能登の窯彩硝子は、硝子粉末を特別な配合で調合して、硝子の上に彩色していき、それを窯に入れて低温でじっくりと焼くというもので、これは雨宮喜能登の独自の研究により新たに開発して現代風に生み出された技法です。
硝子粉末を焼き付ける雨宮喜能登の窯彩硝子の作品は、高貴で品格を備えており、国内外で高く評価されています。
雨宮喜能登は、窯彩硝子を用いた大小の花器(花入)の作品のほか、美しい茶碗や香水瓶などの作品を手掛けており、市場でも人気となっています。
ご売却・ご処分をお考えの雨宮喜能登の窯彩硝子の作品がございましたら、お気軽にいわの美術までお問合せください。
いわの美術では作品買取に関する、査定、見積りの費用は頂いておりませんので、問い合わせだけでもというお客様も遠慮なく、ご相談ください。