こちらのお品は、先日買取しました志野茶碗で、堀一郎の作品です。
堀一郎は、穴窯を主に使い、志野や黄瀬戸、瀬戸黒などを制作する市場でも注目度の高い作家です。
志野焼は、たっぷりと長石釉が施された肌に、ほのかな緋色がにじみ出た、独特の味のあるやきものです。 今回買取した堀一郎の志野茶碗は、全体として丸みを帯びた温かみのある造形で、厚くかかった長石釉の胴の正面に、ななめ一直線に緋色が浮き出ているのも特徴的です。
造形や釉調、緋色など、全体的に明るさと優しさがあり、高台の削りや土の質感にも面白みが感じられる作品です。
買取査定では、茶碗の見込み部分に若干汚れがみられたものの、堀一郎の箱書き・落款付共箱も揃っており、総じて好評価にて高価買取させていただきました。
いわの美術では、堀一郎の作品買取を致しております。 堀一郎は、穴窯焼成で、緋色の綺麗な志野と、引出による漆黒の瀬戸黒、灰が豪快に被る黄瀬戸を主に作陶する人気作家です。
堀一郎は、茶碗など、ひと窯で300点窯詰するそうですが、焼き上がった作品のほとんどは人目にはふれず、その1割ほどしか作品として世にださないという、作品に自らの厳しい目を向け、きっぱりとした姿勢をとっており、それが作品にも品格を与えています。
堀一郎の志野焼作品は、志野の緋色、きりっとした造型、高台の削りなどが特徴となっています。
今回買取の志野茶碗の見込みあたりにもみられますが、堀一郎の作品には「一」が荒々しく刻まれたものが多くあり、共箱の銘には「一郎」の名と落款が用いられています。
堀一郎の作品買取のお問い合わせの際は、作品全体の他、こういった陶印や落款部分などのお写真をお撮りいただき、メールに添付する形で弊社宛お送りいただければ、買取査定担当が確認し、折り返し買取査定額や買取に関するご案内のご連絡を申し上げます。買取査定は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。