今回、いわの美術がお買取いたしましたのは、京焼清水焼の名工、鎌田幸二の窯変銀漿天目酒盃です。
窯変銀漿とは、黒釉の部分が銀結晶で埋め尽くされた燿変の一種ですが、お買取した鎌田幸二の作品は、どことなく金属的な深みの重厚感ある窯変銀漿の表情をしており、場を引き締めるような雰囲気を持っています。
銀化・金化した筋が、黒の盃の中央に流下し、斑紋が多数浮かんで、妖艶な色合いを醸し出しています。
天目は、その独特の 色合いや結晶の煌きを、しばしば星や宇宙に例えられますが、今回お買取した鎌田幸二の銀漿天目酒盃も、金属の光沢が、光によって七色に輝く小宇宙を表現したような見事な作品です。
作品の保存状態もよく、鎌田幸二の箱書き・落款付の共箱と、共布とあわせて、高価買取にてお譲りいただきました。
天目釉は陶器の中でも、奥が深く、多くの作家を魅了する釉薬の一つですが、鎌田幸二も、この釉薬に魅了され、現在に至るまで天目釉一筋の作陶を続ける人気作家です。
鎌田幸二は、南宋(中国)を強く意識し、油滴天目釉の研究を重ね、生み出した「鎌田天目」は、多くの人を魅了しています。
また、人間国宝清水卯一の教えを受けた鎌田幸二の高い技術と芸術性は高く評価され、作品がニューヨークメトロポリタン美術館に買い上げられるなど、国際的にも注目されている作家の一人です。
鎌田幸二の天目には、漆黒、紺碧、白銀など独自の研究による作品を展開し、その独自の天目をベースとした茶碗、花瓶、食器など、幅広く製陶しています。
いわの美術では、独自の天目世界を展開する鎌田幸二の作品買取を積極的に行っています。市場でも注目度も高い鎌田幸二は、1点からでも高価買取の期待できる作家です。ご売却をお考えの鎌田幸二の作品がございましたら、是非一度いわの美術までお電話・メールにてお問い合わせください。