今回は、灰道具の南鐐六方式灰匙六本揃をお買取致しました。
「六方式」灰道具は、仙台の茶道具専門店 青峰堂のオリジナル商品で、日本で一番使われている灰道具といわれています。「六方式」の六方は、東西南北天地のことで、灰型の「世界」を表すための基本の6種です。
六方式灰匙には、今回買取の南鐐(銀製)と銅製があります。大きさ、サイズはほぼ同じですが、重量が異なり、良い灰には南鐐の重さが丁度良いといわれています。青峰堂によれば、銅の灰匙で慣れていき、よい灰ができるようになったら、南鐐の灰匙に移行するというのがよいそうです。
灰形を作るのに必要な道具である灰匙には、先人の茶人が考案した様々な形がありますが、六方式灰匙は、丸くしたいところは丸く、鋭いところは鋭く…と様々な灰型造りに対応した唯一の灰匙とされています。
今回買取の南鐐六方式灰匙六本揃は、長期間しまったままになっていたということで、経過年による変色や共箱にシミなどみられましたが、他の茶道具とあわせての買取のご依頼でしたので、まとめての評価させていただき、お客様にご納得いただける買取となりました。
以前使用していて、しまったままになっている灰道具はございませんか?いわの美術では、新品はもちろん、中古の灰道具の買取も行っています。
灰道具には、炭斗、火箸、灰匙、灰器、羽箒、釜敷、鐶などがあり、今回買取の灰匙は、炭点前で、亭主が客の前で炉や風炉に炭を組み入れる際に用いる風炉や炉に灰をまくための匙ですが、中古市場でも需要のある灰道具の一つです。
羽箒は、鳥の羽で作った箒で、炭手前の時に炭や灰の粉が散るので、風炉、炉、炉縁、炉壇、五徳の爪、釜の蓋などを羽箒で清める道具です。鶴や雁、コウノトリなどの羽が使われますが、中でも青鸞の羽を第一として珍重されており、1点からでも高価買取致します。
灰道具のまとめての処分や、お品物により個別の評価でのお買取りも行っておりますので、お気軽にいわの美術までご相談下さい。