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八尾祥栄 渦紋唐銅皆具

作家名: 八尾祥栄
更新日: 2015/6/14

八尾祥栄の唐銅皆具買取ました

こちらのお品は、先日お買取致しました八尾祥栄の唐銅皆具です。

八尾祥栄は、日本の銅器の生産額の約95%を占める、高岡銅器として知られる富山県高岡の国指定伝統工芸士です。伝統工芸士とは、国の指定する伝統的工芸品の製作に12年以上従事し、技術・技法に関する実技試験及び知識試験に合格した技術者に与えられる称号で、高岡で茶道具を作る鋳物師には、般若宗勘、金谷清心、神初利三郎などがおり、八尾祥栄も、数多い高岡の鋳物師の内の、著名な職人の一人です。八尾祥栄は、亡くなっていますが、丁寧な仕事で定評がありました。


今回買取の八尾祥栄の作品は、渦紋の唐銅皆具です。銅に鉛・錫・亜鉛などを混ぜてつくられる「唐銅」は、合金の度合いにより様々な肌の変化が楽しめますが、買取した皆具にみられるような帯が3本の唐銅製の皆具には、表千家 六代覚々斎好の「渦紋唐銅皆具」があり、数々の写し物がみられます。

共箱の箱書きには、八尾祥栄の「祥栄」の下に華道・茶道の各流派御用達の仙台の老舗「眞榮堂」の落款がみられました。買取査定の際には、水指の底裏面などに細かなキズなどがみられましたが、総じて好評価にてお買取させていただきました。

皆具買取ます

皆具は道具一式という意味があり、茶道では、台子や長板に飾る水指、杓立、建水、蓋置や、これに風炉と釜を加えた揃いの品が皆具と呼ばれます。

皆具は、江戸時代初期は、今回買取したような唐銅などの金属製の皆具が主流で、現在にみられる陶器製の皆具は、江戸時代第十一代将軍徳川家斉の頃の永楽家十一代保全の「紫交趾夕顔絵皆具」が最も早い例と伝えられています。


いわの美術では、唐銅製の皆具はもちろん、陶磁器の皆具も買取を行っており、古い時代の中国で作られた唐銅の皆具や、真葛香斎や吉向十三軒など著名作家の手による皆具は高価買取致します。

他の茶道具など、お品数が多ければ、無料出張買取にも対応しております。ご処分・ご売却をお考えの一式揃った皆具がございましたら、買取査定無料のいわの美術までご連絡ください。

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