今回、いわの美術がお買取したお品物は井上萬二の青白磁珈琲碗です。
井上萬二は重要無形文化財「白磁」の保持者として知られており、華やかな絵付けが中心の有田焼の中でも、シンプルな白磁に取り組んでいる作家です。
今回、お買取した井上萬二の作品は珈琲碗です。
よく見ると青白く、言葉で聞くと冷たい印象を受けるかもしれませんが、井上萬二の青白磁はどこか温かみを感じる事ができます。
それはシンプルな白磁だからこそ造形の美しさはとても大切で、井上萬二はロクロの高い技術力とアメリカで培った豊かな発想があるからこそ生み出す事のできる温かさなのです。
有田焼は古くから輸出用の陶磁器を制作していた事もあり、珈琲碗などの洋食器を手掛ける事も多々ございます。
今回、お買取した井上萬二の珈琲碗も4客セットとなっており、珈琲碗自体にはシミや汚れなどはありませんでしたが、外箱(共箱)が少し汚れていました。
しかし、箱が無いものと比べれば買取額は高くなりますので、良い評価での買取となりました。
井上萬二は14代・酒井田柿右衛門、初代・奥川忠右衛門らに師事して白磁制作の技法を学んでいます。
師の作陶技術と出会い、自分もこの人達に近づきたいと研鑽の日々を送った井上萬二は今ではアメリカで講義を行い、ドイツ、ハンガリーなどで個展を開くなど海外での活躍も目立っています。
また、後進の指導にも力を注いでおり、日本のみならずアメリカにも150人以上の教え子たちがいるという日本を代表する陶芸家なのです。
特にロクロの名手として名高い初代・奥川忠右衛門からはロクロと白磁の技法を学び、13年の修行を行いました。
そのため、井上萬二の白磁は美しく他には見られない独自の世界観で展開されています。
過度な装飾に頼らず、端正かつ滑らかな造形の白磁作品は井上萬二の最大の特徴です。
ご自宅に井上萬二の作品はございませんか?いわの美術では井上萬二の作品は高価買取で対応しています。
お問合せの際は、どのような作品なのか、外箱(共箱)の有無、大きさ、数量などをお伝え下さい。
また、メールによる簡易査定も行っておりますので、お写真を添付してお問合せ下さい。
井上萬二の作品の買取なら、年間に多くの買取実績を持ついわの美術にお任せ下さい。