こちらのお写真は、以前宅配にてお買取致しました井上春峰のボーフラです。
ボーフラは、ぼうふらと平仮名で書かれたり、ボウフラと書かれたりもしますが、土瓶の一種で、主に煎茶道の点前で使われる道具です。 数ある煎茶道の流派によっては、「保夫良」「保宇夫良」と当て字を使ったり、また、「湯瓶」「湯沸」とも呼ばれる場合があります。
ボーフラはポルトガル語でかぼちゃを意味しますが、張り出した胴が丸々とした姿が、かぼちゃに似ていることからポルトガル語のaboboraが転じてそうよばれるようになったといわれています。 ボーフラは湯沸ともよばれるように、涼炉や瓶掛にかけてお湯を沸かすための道具であることから、素焼きとなっており、急須と見た目が似ていますが、直接炉にかける点が異なります。
お買取したボーフラの作者井上春峰は、煎茶道具など茶陶を中心に製作する京都の窯元で、当代は三代目となっています。初代井上春峰は、裏千家十四世家元淡々斎と交流もあったとされ、また煎茶道にも造詣が深かったことから代々煎茶道具の作陶を得意としています。
今回買取の井上春峰のボーフラは、胴の丸々とした典型的なボーフラの形が美しい作品でした。素焼きであるため若干汚れがみられましたが、落款付共箱とあわせて好評価にてお買取させていただきました。
今回お買取のお客様は栃木にお住まいでいらっしゃいましたが、弊社の無料宅配買取をご利用いただき、お買取させていただきました。茶道具、煎茶道具の買取実績多数のいわの美術で、お客様からご好評いただき、よくご利用いただくのが全国対応で行っている無料宅配買取です。
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