こちらのお品は、以前お買取しました独楽塗香合で、川端近左の作品です。
お買取した香合の作者 川端近左は漆芸界の重鎮として数多くの銘品を生み出した名跡として知られます。初代は幕末の頃、油屋として家業の傍ら俳諧や日本画を嗜む趣味人であったされており、趣味の漆芸がいつしか家業になったと伝えられています。当代は2000年に父 五代の没に伴い、六代が引き継いでいます。六代川端近左は、茶道具、特に棗を中心として、漆の深さ・図案や文様など伝統を受け継いだ完成度の高い作品を制作し、市場でも評価・人気ともに高い工芸家です。
今回お買取した川端近左の香合は、同心円の文様を彩漆で塗り分けた独楽(こま)塗の作品です。独楽は人々の生活の中に幸運をもたらす縁起物として発達してきたもので、独楽はよく廻ることから、その人の人生が益々円滑に回転しますようにとの願いが込められています。お買取の香合は、塗り物であるため、風炉の季節に主に使われます。 お買取した川端近左の独楽塗香合は、塗りだけでなく形も独楽をかたどったもので、上質な漆と伝統的な技法の感じられる作品です。川端近左の箱書き・落款付共箱とあわせて高価買取にて対応させていただきました。
茶道で炭道具の主役といわれる香合。いわの美術では、様々な香合の買取を行っています。
香合は香をいれるための小さな器で、炭点前でお香を焚くときに用いられたり、床の間に飾られたりします。香合には、陶磁器、漆塗、木製、竹製、金属製、はまぐりなどの素材があり、風炉、炉など季節に応じて使われる香合の種類が変わります。
蒔絵や象嵌が施された香合、動物や植物をかたどった香合など、多種多様な香合がありますが、象牙で出来た香合は珍重されており、高価買取にて対応しております。さまざまな形や種類のある香合は、作品により買取査定額にも幅がございますので、ご売却・ご処分をお考えの香合がございましたら、無料オンライン査定にてお写真などの情報をお送りいただけますと、具体的な買取査定額をお出しすることが可能となります。