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箱瀬淳一 輪島塗中次

作家名: 箱瀬淳一
更新日: 2015/3/23

箱瀬淳一の輪島塗中次買取ました

今回お買取致しましたのは、箱瀬淳一は世界でも活躍する石川県輪島生まれの漆芸家 箱瀬淳一(祥明)作の 中次です。

箱瀬淳一は、輪島市美術展最高賞、日本新工芸展にて数々の受賞経歴を持ち、日本、世界各国で個展を開き、近年ではシャネルの時計に箱瀬淳一デザインの蒔絵施された腕時計が発表されて話題となりました。


薄茶を入れる容器を総称して、薄茶器または薄器といいますが、今回お買取の中次は、その薄茶器の一つで、円筒の寸切形をしています。 元々肩衝系の茶入の挽家の形が中次とされ、円筒形の胴の中央部に合わせ目があることから中次という名称がついたとされています。

本来は内側外側とも、真塗で単純な形のものでしたが、後には塗も溜・朱・摺漆などができ、 蓋の形状の変化も生まれました。


お買取した箱瀬淳一の輪島塗作品は、美しい蒔絵の桜と紅葉が描かれた雲錦柄の中次です。桜を雲、紅葉を錦と見立てて「雲錦」とよぶという素敵な謂れがあり、春の桜と秋の紅葉という、通年楽しむことが出来る柄となっています。 今回お買取の雲錦柄の中次は、蓋の裏面にも雲錦が描かれた箱瀬淳一らしい意匠のお品で、傷がみられたため若干のマイナス査定となりましたが、箱書き・落款付の共箱とあわせて、総じて良い評価にて買取を行いました。

棗・薄茶器買取ます

薄茶器は、薄茶を入れる容器の総称で、 濃茶を入れる陶器製の茶入を濃茶器と呼ぶのに対し、薄茶を入れるのに用いる容器を指します。薄茶器の材質には木地・漆器・象牙・竹・一閑張・籠地などがあり、棗を薄茶器の総称として用いられる場合もあります。

いわの美術では、中棗、長棗、平棗、利休棗、胴張棗、中次、面中次など様々な薄茶器の買取をしています。

薄茶器は、今回お買取したような美しい蒔絵が施された漆器のものが多く、買取査定の際は施された蒔絵により買取評価も異なります。また、キズや剥がれなど保存状態の良し悪しも買取査定に影響します。

落款付共箱のある作家物の薄茶器であれば、作品により、高価買取も期待できます。

買取査定のお問い合わせの際は、どういった薄茶器であるのかできる限り詳しくお伝えください。口頭ではご説明が難しい場合も多く、買取のお問い合わせ時には、作品や共箱などの付属品のお写真をお撮りいただき、弊社宛メールに添付する形でお送りいただけますと、買取査定がスムーズに運びやすくなります。

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