こちらのお写真は、他の茶道具などとあわせて出張買取致しました十四代酒井田柿右衛門の花瓶です。
色絵磁器の重要無形文化財保持者(人間国宝)の十四代酒井田柿右衛門といえば、 十二代が復活させた柿右衛門窯の代名詞である「濁手」を発展させ、伝統の柿右衛門様式を継承しながら、現代の作風を取りいれる新たな世界を開いた人物として知られます。
十四代酒井田柿右衛門の描く色絵には、野山に咲く山ツツジや山苺、草花が精緻に描かれ、赤絵や計算された余白の美を表現した秀作が多くみられます。
今回お買取した十四代酒井田柿右衛門と書かれた共箱のある作品は工房作品で、錦牡丹鳥文の柿右衛門窯らしい乳白色の素地に余白を多くとった構図が特徴の作品です。赤絵の牡丹が白い生地に映え、花入を華やかにみせる、計算された絵柄の配置となっています。
いわの美術では、柿右衛門の工房作品の買取も行っています。
乳白色の素地に優美で鮮やかな赤絵を施した柿右衛門の色絵磁器。いわの美術では、有田焼 酒井田柿右衛門の作品買取をしています。
酒井田柿右衛門は、江戸時代より続く有田焼の陶芸家の名跡で、世界的に有名であった十四代酒井田柿右衛門(人間国宝)の死を受け、当主は十五代となっています。
柔らかくて温かみのある乳白色の素地の上に、余白を十分に残した明るく繊細で絵画的な構図を特徴とする色絵磁器の「柿右衛門様式」は、ヨーロッパなどに輸出され、ドイツのマイセンやオランダのデルフト、イギリスのチェルシーなど世界各国で模倣されるほどの影響力がありました。
いわの美術では、年間多くの柿右衛門の作品の買取を行っており、何代の酒井田柿右衛門の作品かわからない場合でも、買取専門スタッフがしっかりとお品物を見極め、買取査定しております。柿右衛門の工房作品は、柿右衛門作のお品と比べますと買取査定額は低くなりますが買取の対象となっておりますので、ご売却予定の酒井田柿右衛門のお品がございましたら、いわの美術までご相談ください。