今回お買取致しましたのは、井筒寛斎作の棗・香合・茶筅筒の3点付の茶箱です。
茶箱だけでなく、棗・香合・茶筅筒の3点それぞれにも竹林蒔絵が施された素晴らしいお品物です。
清涼感もあり、美しい竹林の蒔絵が、茶箱や棗などの蓋全面に細部に渡って描かれています。
今回買取させていただきました3点付茶箱は、井筒寛斎の作品です。井筒寛斎は、塗師で棗や懐石道具等で人気の作家です。茶箱や棗・香合・茶筅筒ともあまり使用感がみられず、綺麗な状態でした。
井筒寛斎の落款付共箱も付属していましたが、経過年によるシミなどが若干みられましたので、少しマイナス評価となりましたが、お客様にご説明し、納得いただいた上での買取となりました。
茶箱は最小限の点前道具一式を移動しやすいようにコンパクトに入れて持ち運ぶ際の箱です。
古くは利休の時代から使われていたようですが、元来茶箱には定まった点前はありませんでした。
裏千家十一代玄々斎が、それまで手前の手順をとっていなかった不便を慮って、新たに「雪月花」および「卯花点」の点前を考案したことにより、裏千家に好みが多くあるとされます。
茶箱の買取の際の査定の評価は、お品物の状態や付属品の有無によっても異なります。
使用感が少なく、中の道具が一式揃っていれると、買取評価が高くなる傾向にあります。
また、今回買取の竹林蒔絵などの装飾や、有名作家による作品であるか否かによっても査定評価は異なり、いわの美術では市場動向なども加味して、総合的に買取査定額をお出ししています。
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いわの美術では、買取査定・相談に関する費用は一切お客様よりいただいておりませんので、お気軽にお問合せください。