今回お買取したお品物は小川湖舟作の末広棚です。
末広棚とは末広がりという言葉の如く、棚を広げると次第に扇のように末のほうが広がる形態の扇形立礼棚です。
茶道の棚物には多くの種類と好みがありますが、末広棚は、武者小路千家十二世や愈好斎らが好んだ棚として知られます。
今回買取りさせていただきました末広棚は、即中斎好写の組み立て式、椅子2客付でお譲りいただきました。お買取りした末広棚は組み立ての際の説明書もついており、棚は比較的新しく、目立ったキズや汚れも見られませんでしたので、良い状態での評価で買取を行いました。
棚物は茶席の道具畳にそえて、点前に際し、茶道具を飾り置く棚の総称です。 茶道の棚物は、形や素材など様々ですが、素材は圧倒的に桐木地が多く、杉や桑なども使用されます。また、柱は同じ木地である場合と、竹が使われることもあるそうです。棚物は、各家元の宗匠が考案し、好みとして使われ伝わっており、のちの再好み、さらにその再好みなどがあり、その種類や名称はおびただしい数にのぼるそうです。例えば、三千家が好んだ棚に三友棚があり、また武者小路千家の棚物には、利休好み、宗旦好みの棚、その他歴代家元好みの矢筈棚、小袋棚などがあげられます。
棚物の買取りでは、その種類により買取査定額が変わります。また、 棚の歪みや汚れ、箱の有無なども買取査定の際に影響します。
お問い合わせの際は、ご売却をお考えの棚物の写真をお撮り頂いた上、弊社のメール査定をご利用くださいませ。サイズ等あわせてお知らせいただくことにより、具体的な買取査定額をお客様にご案内することが出来ます。必要事項などで不明点などございましたら、買取專門スタッフより回答させていただきますので、是非、一度いわの美術まで御連絡・御相談下さい。