今回いわの美術が買取したお品物は、松長剛山の茶掛です。松長剛山は、昭和18年 大阪府能勢町生まれの大徳寺高桐院の住職です。
松長剛山は、大阪府長杉寺 松長元祥に就いて得度し、のち京都建仁寺僧堂で、竹田益州に参禅し、昭和46年に大徳寺塔頭高桐院の住職となります。松長剛山は、久田流有栖川系茶道13代家元であり、 細川三斉流茶道顧問でもあります。また、大徳寺禅語録集成編纂委員も務めています。
松長剛山が住職を務める大徳時は、京都紫野に広大な寺域を占める京都屈指の禅宗寺院です。大徳寺の僧による書画や墨跡、短冊等は茶道を嗜まれる方々から大変人気があるお品物です。
今回買取の松長剛山の茶掛は「瀧」と書された紙本で、共箱があり、非常に状態もよいお品物であったため、他の茶道具とあわせて高価買取にて対応させていただきました。
「南方録」に「掛物ほど第一の道具はなし」という言葉があるそうですが、茶掛とは、草庵の床に合うように、軸幅を細くした掛軸のことを指します。古来より、茶の湯の世界では掛物が第一の道具とされてきましたが、特に禅僧の書である墨蹟がその王座を占めてきたとされています。
いわの美術では、茶掛など茶道家元の書や大徳寺など禅僧の墨蹟、色紙、短冊などの買取を行っております。
茶掛など掛軸のご売却をお考えの際、汚れがついているから...、保存状態が悪いからと買取査定をためらっていらっしゃる方もいらっしゃいます。そういった際は、ご自身で掃除などせず、なるべくそのままの現状の状態でお問い合わせください。付属の箱があるようでしたら、その作品由来の物ですと買取価格にプラスに影響します。
いわの美術では、茶掛などあらゆる茶道に関するお品物の買取を行っております。たとえ遠方からでも、写真を弊社の問い合わせフォームよりお送り頂ければ、知識と経験豊富な専門買取スタッフが可能な限り買取査定させて頂きます。