今回買取したお品物は茶碗で、作者は本間焼で知られている池田敬です。
池田敬は楽焼を学び楽焼文化を山形県で新たに開拓し、お庭焼から始まった本間焼を有名にしたといわれている池田退輔の息子で文化功労章などを受賞しており、1985年に窯名を六明窯と命名し活躍しています。
買取した茶碗の技法はろくろを使わない手練りです。
また今回買取の茶碗の作者である池田敬は焼き方に特徴があります。
薪とコークスに木炭の組み合わせで温度を調節し、茶碗などが冷めない程度に数回出し入れし丁寧に焼かれます。
赤の赤楽は800度で焼成し、今回買取となった茶碗などの黒楽は1200度まで温度を上げ釉薬によって美しい模様が出てきます。
今回買取の茶碗は共箱、共布付きの美しい黒楽でした。
深みのある黒に手練りから伝わってくる生命力に圧倒されすぎず、細かな気遣いを感じる事の出来る素敵お品物でした。
今回買取した茶碗は本間焼の黒茶碗で、本間焼は楽焼でもあります。
買取した茶碗は黒楽で、現在は材料として使用している鴨川石が河川条例で取れない状態のため、希少価値が高くなっていることと、お品物の状態が良かったので高価買取となりました。
また、楽焼には今回買取した茶碗の黒楽の他にも赤楽があります。
本間焼の特徴である粘土に鉄分豊富な黄土を練り込んで色を出し、茶碗の周りに木炭を敷き詰めて焼くことで何とも言えぬ朱色を生み出します。
赤楽は朱色の魅力から作家物であればコレクターも多くいるため、茶碗買取に力を入れている、いわの美術であれば独自の流通ルートがあるため高価買取も期待出来ます。
お引越しや遺品整理等で思わぬ作家物が出てくる事もよくありますので、まずはメール、お電話にてお気軽にご相談下さい!