今回、いわの美術がお買取したお品物は、昭和から平成時代に活躍した竹工芸家・二代田辺竹雲斎の作品で花籠です。
共箱には「紫竹ヤタラ編」と書かれており、茎が2年目から黒紫色に変わる観賞用の竹を使っており、この竹は「黒竹」「紫竹」と呼ばれています。
ヤタラ編とは漢字では「夜多羅」と書き、ダイナミックで勇ましい編み方で、迫力のある作品に仕上がるのが特徴です。
二代田辺竹雲斎は、透かし編を得意とした竹工芸家で、「竹の美しさは透かしにある」と考え、亀甲編、鱗編を中心とした透かし編を数多く制作しており、鳳尾竹(ほうびちく)の煤竹という素材に魅力を感じ、鳳尾竹を用いた荒く自由に編んだ籠の制作に力を入れており、お買取した花籠もそういった作品の一つです。
作品自体に目立った傷や破損はなく、美しい黒紫が上品で、荒々しい編込み具合は実に見事で、整ったフォルムが印象的な花籠でした。
有名作家で状態が良い作品は、高価買取が期待できますので、使うご予定のない花籠を含む茶道具がございましたら、いわの美術がお買取致します。
二代田辺竹雲斎は、初代田辺竹雲斎の長男として生まれ、幼い頃から竹工芸に親しみ育ちました。
初代の大阪三越の個展の際、従兄弟の光雲斎と二人で席上製作(デモンストレーション)を行い、亀甲編みを見事に編み、周囲の人を驚かせ、幼い頃からその才能を発揮していました。
15歳の時に自身の初個展を開催し、初代より小竹雲斎の号を授かっています。
初代が唐物を得意としているのに対して、二代田辺竹雲斎は透かし編を得意とし、竹の美しさを最大限に引き出した作品を手掛けています。
晩年は、竹雲斎を長男にゆずり、一竹斎を名乗り、竹工芸品はもちろん、幼い頃に習った南画や書の作品も残しています。
二代田辺竹雲斎の作品をお持ちではありませんか?いわの美術では、二代田辺竹雲斎の作品の買取に力を入れており、高価買取で対応しております。
この機会にぜひ、いわの美術に二代田辺竹雲斎の作品を買取らせて下さい!!