今回買取したお品物は香合で中村雅明の作品です。
中村雅明は日本伝統工芸展での入選や宮内庁にも作品を納めるなど、実績ある作家で日本工芸会正会員でもあります。
買取した香合は茶道具の1つでお香の入れ物として使います。
茶の湯の席でお湯を沸かす時に香を焚き、茶室と集まった方の精神を清め、茶の世界へと導く為に小さいながらも大切な役割を持った道具です。
また、炭点前を行わない場合は香合は床の間に飾ります。
今回買取の香合は象牙製で、茶道での香合は大きく分けると3つの種類に分類されます。
風炉で使う香合、炉で使う香合、風炉と炉の兼用の香合があり、それぞれ季節や材質によって分けられています。
買取となった香合は象牙製の風炉と炉、どちらでも兼用可能な香合で、魚が描かれており螺鈿象嵌という技法の施された香合で共箱、共布、箱書、作家の略歴もしっかりと揃いキズや割れの無い状態で、貴重な素材である象牙を使用した香合という事で高価買取で対応させて頂きました。
貝の艶かしい輝きと象牙の重厚感が茶の湯の席でも一際目を引く事の出来そうな素敵なお品物でした。
今回買取したお品物は象牙製の香合でした。
香合は様々な材質で作られており、その形状も多種多様でとても面白いお品物ですので、コレクターも多くいらっしゃいます。
5月~10月の風炉の季節は漆塗りや木や竹等で作られた香合、11月~4月の炉の季節は焼物で作られた香合、季節関係なく兼用出来る香合には貝類、象牙、金属製の香合があり、いわの美術ではどんな香合でも基本的に買取を行っております。
香合買取の際に劣化の酷いお品物もあり、炉で使う陶磁器製の香合に多いのですが練香を焚く時に椿の葉を使用しておらずに香が香合に付いてしまい劣化が進む原因になってしまいます。
いわの美術では香合買取に力を入れておりますが、高値が付きそうな作家物の香合でも劣化など香合の状態もお査定の金額を左右します。
今回買取した香合は、象牙製で作家物で共箱、共布、箱書、略歴も付いているお品物でしたので、いわの美術も頑張らせて頂き、良い状態でのお取引となりました。
ご自宅で眠っている香合はございませんか?香合買取に強いいわの美術なら、日本全国で香合の買取を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。