今回、いわの美術がお買取りしたお品物は風炉先屏風です。
風炉先屏風は広間の点前で使用する二つ折りの屏風の事で、道具畳としてのけじめをつけ、部屋を引き締め、道具を引き立てる役割を持っています。
小間でも道具畳が襖や障子で囲まれている場合には使われることもあり、広間でも点前座が壁で囲まれている場合には使用しない事もございます。
単に「風炉先」と呼ばれる事もあり、高さ二尺四寸、横三尺五分、厚み五分角という決基本形がございますが、流儀や好みによって多種多様の風炉先屏風が作られています。
お買取りした風炉先屏風は珍しい琉球紅型をあしらったものでした。
五頭馬と呼ばれる琉球紅型の伝統的なデザインで五頭の御用馬の様子が描かれたものです。
紅型部分には目立つようなシミや汚れはありませんでしたが、角が割れていたため、その分がマイナス評価となっての買取となりました。
風炉先屏風は折りたたんでも大きいものなので出張買取で他の茶道具と一緒にお買取りする事の多いお品物です。
茶道具ご売却をお考えの際はご一緒にご相談下さい。
茶道では季節によって使用する道具が変わってきます。
風炉先屏風も季節によって使い分けがされる道具の1つで、風炉の季節に使われる風炉先屏風は、腰張りのものや、腰板に透かしをいれたもの、葭(よし)を張ったものなどを使用します。
風炉の季節とは5月から10月の時期の事で、夏は清涼感を感じるお点前にしましょうという取り決めがあります。
そのため、夏の風炉先屏風は今が売り時です。
季節ものは売却する時期によって買取額が変わってきますので、使うご予定のない夏の風炉先屏風をお持ちでしたら、今すぐにいわの美術までご相談下さい。
もちろん、風炉先屏風以外にも茶碗や水指、着物にも夏物があり、こちらも合わせて買取る事が出来ますので、合わせてご相談下さい。