今回、いわの美術がお買取りしたお品物は誰袖棚(だがそでだな)です。
茶道で使う棚は大棚から小棚まで様々な種類がございますが、誰袖棚は裏千家14代・淡々斎が考案し、好んだ棚として知られ、炉の季節で使用する小棚です。
溜塗の三本柱で、地板は長方形なのに対し、天板は右手前が丸く落とされているのが特徴で、その丸く落とされている形状が着物の袖に似ている事から誰袖棚と命名されたそうです。
誰袖棚には他の棚にはない特徴がもう一つあり、三方の柱の側面には蔓(かずら)の絵が黒漆で描かれています。
しかし、誰袖棚の本歌(オリジナル)は法隆寺古材で作られており、表側は古材の味をそのまま残し、裏側と小口は溜塗となっています。
今回、お買取りした誰袖棚は、特に目立ったような傷もなく、使用感もあまり感じられないものでしたので、良い状態での買取となりました。
茶道具の買取を行っている業者さんは多いのですが、茶碗や水指、釡、風炉は買取ってくれたけれど、棚物などその他の道具は買取ってもらえなかった…という経験はございませんか?
いわの美術では茶道具全般の買取を行っており、特に大きくて畳んで収納しておいても邪魔になってしまう棚物の買取は年間に多くの実績を上げています。
有名な指物師・塗師が手掛けた棚物でも、使用感を感じられるような傷や欠け、破損などがありますと思ったほど買取額は高くなりません。
少しでも高く買取ってもらいたいとお考えでしたら、大切に扱う事、手入れを怠らない事、共箱、外箱などの付属品は処分しない事が買取額アップに繋がります。
いわの美術では、基本的にどんな棚物でも買取を行っておりますが、お品物の状態によっては買取する事が出来ない場合もございます。
買取れる・買取れないはご自身で判断するのはとても難しい事ですので、ご処分をお考えの棚物がございましたら、査定・見積を無料で行っているいわの美術までお気軽にお問合せ下さい。